はりねずみはころがる。

子育てや教養、その他日々の気づきを書いています。

スピーチをもう一度

先日、息子の部活で三年生を送る会があった。

 

そこで、突然スピーチをするよう言われて、

なんとなく普段感じたことを述べたのだが、

あんなスピーチでは、伝わらなかったよぉ。

と、後悔。

 

事前に準備してたら、もう少しマシだったかも (汗)

いや、それ以前に文才がないかも(滝汗)

 

 

そんなわけで(?)

彼らに向けて、

もう一度スピーチを考えてみる。

ちなみに、

息子が入っていたのは、

学校の部活ヒエラルキー

底辺に近い弱小運動部。

新人戦では、予想以上に振るわず、

先輩たちは少々心配している。

当然、後輩の保護者たちも。

 

わたしは、彼らに伝説になってもらいたい。

ジャイアントキリングをしてほしい。

みんなの予想を裏切る結果を、

次の大会では出してほしい、と思っているのだ。

 

さとり世代の顧問と、

バブルまたはロスジェネ世代の保護者、

団塊の世代のコーチ。

みんな考えることがバラバラなこの集団で、

いまとは違うなにかをつかみ取ってほしい。

一歩でも踏み出してもらえたら、

その先に、

自分なりの成長を見つけることが出来る、

という気持ちを込めて、

このスピーチを送る。

 

 

 

 

「ちょっと考えてみてほしい。

漫画の『ワン〇ース』や『○球』や、

RPGゲームはどうして人気があるんだろう?

 

最初から最強である主人公はいるだろうか?

 

物語は、主人公が弱ければ弱いほど、

ゴールがかっこよくみえるものだ。

そして読者やプレイヤーは、

それをこそ望んで楽しんでいる。

 

もし、いま、なにかに対して怒りを感じているのなら、

いまの自分に満足していないということだ。

できることなら、強い自分になりたいと思っているんだ。

どうやったら今より進化した自分になれるだろう?

 

ちょっと、

自分と同じ名前の主人公を作って、

物語を考えてみよう。

 

「最弱」な主人公が、「最強」になったとき、

どんなことを達成しているだろう?

 

エンディングはどんなのがいいかな? 

 

あのこわーいコーチの顔には、微笑みが浮かんでいるかもしれない。

保護者は涙の水たまりを作っているかもしれない。

もしかしたら、

あの背の高い顧問が、

目を真っ赤にして

涙をこらえているかもしれない。

校長先生も、

「君たちならできると思ってた。」なぁんて言うかも。

 

では、このエンディングを迎えるために、

「最弱」主人公をどうやって鍛えていこうか?

どんなアイテムをあたえ、

どんな経験値をあたえ、

どんなアドバイスをあたえ、

どんな必殺技をあたえようか?

 

 

オリンピック選手が使うようなラケットを与えてみようか?

部員同士の対立と仲直り、というイベント?

秘密特訓?

部活とはまったく別のところからの

何気ない会話が

必殺技のヒントになるかもしれない。

 

たとえ話ではなく、

できる限り詳しく、

すごく面白くなるように、

プレイヤーや見ている人を楽しませるように

作ってみよう。

脚本家やゲームクリエイターになったつもりで、

面白いエピソードを作っていこう。

そしてそれに挑戦していってみよう。

きっと、最初に想像したエンディングを迎えることができる。

 

でも、

 

こんなことを考えたって、変わるわけない。

物語と現実はちがう。

環境が整ってない。

そう思ったかもしれない。

 

 

たしかに、物語と現実は違う。

でもね、人間には、現在の約3万倍以上の能力が隠されているそうだよ。

3万倍の能力があったら、いったいどんなことが出来るだろう?

きっと想像した以上のすごいことができそうじゃないか?

 

一度、だまされたと思ってそうぞうしてみて。

まあ、実験だ。

こっそりノートに作ってみて、それを楽しむんだ。

だって物語だもん、だれにでも作れる。

しかも、その読者は自分一人。

思いっきり主人公に都合のいい物語を作ってみよう。

 

 

来年の地区総体で、

新人戦に来ていたお客さん全てが

想像していなかったことが起こったなら、

あの体育館中が、きっと大騒ぎになる。

同級生たちも、驚いて話題にするよ。

そして、みんなは思うんだ。

やってみて良かった、ってね。」

 

 

 

 

 

 

 

ぜったい話さないな、コレ😅