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『高瀬舟』は、
皆さんご存知の明治の文豪、森鴎外の作品です。言わずもがなですよね。
息子がこの小説を読んだのは、昨年の国語の授業です。当時は臨時の先生がいらしてて、「とにかくたくさんの本を読ませてくれた」、と話していたのを覚えています。
その中に、この『高瀬舟』はあったようです。
息子いわく、「この『高瀬舟』に出てくる罪人は、現在の法律でも裁かれるんだろうか?」とのこと。
この疑問がうかんだ理由はおそらく、
『こども六法』が目に入ったからでしょう。
娘はクラスメイトが学校に持って来ていて知っていたようです。
先日の入試の日、本屋で見かけたので「読む?」と聞いたら、「要らない」と即答だったので、その時は購入しませんでした。
しかし夫君がネットで見たらしく、「読んでみたい」と言うので購入しました。
Amazonでは品切れ状態で、メルカリでは高値で出品されていましたので、地元の本屋さんで。
ありましたよ、まだまだ(^^) 平積みされていたのを一冊購入。
この本の感想を一言で言うなら、
「こういうの欲しかった‼️」
すごくイイです。
娘も、クラスの困りごとで役立ちそうなのをメモしてました。
それを相手に話す、話さないは別の問題だとは思いますが、知っているのと知らないのとでは全く違いますからね。
でも私が1番いいと思ったページは108ページ 民法 のところです。
「人に迷惑をかける権利は認められていないよ」
ここです。
これを全ての大人たち、子供たちに知って欲しいです。
憲法学者の木村草太さんが、
「権利と言うのは隣の人にも自分と同じ位の重さ大きさがあるんだと言うことを認識するのが大事なんだ。」
と言っていたことにも通じると思います。
わたしはこのことばを聞いてから、子供たちにも折に触れてこの話をするようにしてきました。特に息子には気をつけてほしいと考え、ちょっとうるさいくらいに伝えてきました。もう耳タコ🐙かもしれません。
このページだけでも、見るかいがあると思います。
さて高瀬舟ですが、
『こども六法』に参考になるものは見つかりませんでした(。-_-。)
わたしが飛ばしてしまったせいもあるかもしれませんが💦
難しい問題なので現代にも通じるテーマですよね。このテーマを明治期の森鷗外が書いていたのかと思うと、改めてすごいな、と。
そして、読みやすい文章でした。森鷗外を読むのはもう何年振りかわからないくらいですが、こんなに読みやすい文章だったかな?と思ってしまったくらい。
すごく短いお話なので、あっという間に読めますよ。
『高瀬舟』はネットで無料で読めますし短編なので、気になった方は読んでみてください。