今日は完璧にわたしの趣味で
去年、「引っ越し大名」を見た時、予告をやっていたんですよね。
気になってたんですが、映画館にいくまでには至らず。
むすこも受験生でしたしね。
昨日、ふとみたいな、と思ったので、Amazoでさがしてみました。
交通の便のよくない地方にすんでいる人間にとって、こういうサービスはとても助かりますね。
お店に行く必要がないんですから。
今回の作品
「決算忠臣蔵」
いわずと知れた赤穂浪士の討ち入りのお話なんですが、「決算」と言う名のとおり、討ち入りを含めたお金の流れを追ったお話です。
当時の結婚支度金というのを「化粧代」っていうんですね。
知りませんでした。
お城のお金を管理する「役方」と、実戦担当の「番方」の対立。
いかに「役方」がいろんな苦労をしつつもお金を工面したり、節約したりしてあまり金をつくるのか。その苦労をしらない番方は、派手に使ってしまう。
そば一杯16文。これを約80円と仮定して、お金を勘定していきます。
最初は今のお金に換算して一億円くらいからのスタート。
決算準備完了です。
感想
現在と価値観が違う時代のお金についての考え方は、すごく興味深い。
京都と東京を往復するのに72万円。
中古の家一軒が75両で900万円。
おそろいの着物に二百万。
鎖帷子に四百万。
最初は太っ腹でお金を出していた家老・大石倉之助も、最後の討ち入りの打ち合わせには、青い顔して話を聞くことに。
予想外の展開で、赤字は免れたけど、出費がかさんでいくところはひやひやします。
それに、当時は東京京都間が往復72万円かかっていたり。往復するのに14泊も必要でした。
いまでは日帰りできるなんて、ほんとうにすごいですね。
忠義の人、みたいに言われていた大石内之助が、ぎりぎりまで討ち入りを渋っていた理由もわかって面白かった。フィクションな部分もあるでしょうけれども。
それに討ち入りを予算内に収めるべく、リストラもしておりました。
経費削減は、おもしろいアイディアが出てきて、それもまた絆を深めるのに一役買っていたり。これもまたおもしろい要素ですよね。
時代劇と経済をまぜた映画。ほかにはこんなものもあります。
星野源さんが主演で、領地替えの引っ越しをなんとか予算内に収めようと奮闘する物語です。仲間を大事にする主人公と、それを理解して待ち続ける人たちにグッときます。
こちらも面白かったです。
これは個人の問題ですが、借金を返すために、家計簿を作ってお金の流れを見直す話。
これは実話をもとにしたお話ということも興味深いです。
農民たちが武士にお金を貸し付けるというお話です。
江戸時代の町民の知恵におどろかされる話でもあります。