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減点法は百害あって一利なし
と言ったら言い過ぎなのかもしれないけど、
とくに日本は、買い物すら減点法だ。
1000円で ものを購入する。
日本なら、1000円-(モノの値段)=(おつり)だ。
でも、英語圏なら (モノの値段)+(おつり)=1000円。
こういう文化だから、どうしても人を減点法で判断するのも仕方がないのかもしれない。
でもね、それって、言われた本人にとっては
百害あって一利なし、だ。
わたしのように素直でかわいい(失笑をありがとうございます)人間は、本当にすなおに大人の評価を受け入れて、「自分はなにもできない人間だ。だめな人間だ」と信じて大人になってしまう。
そして、生きていくのを「つらい」と感じてしまうのだ。
または自己表現がはみ出していく結果になってしまう。
減点法を使う人は、自分にも他人にもきびしい。
以前の自分がそうだったように、自分に厳しいと他人にも厳しくなる。
例えば、むすこに対しても、
ゴミを捨てない。
ものを片付けない。
準備が遅い。
などなど、気になることは多々ありました。
あ、いえ、いまでも多々ありますが。
「できてないこと」にばかり目がいってしまって、
良いところが全く見えない時期がありました。
当時は時間に追われていて、余裕がなかったなぁ。
何に関しても、減点することばかりを考えていた。
食事はバランス良く食べさせなきゃならない。
朝早く起きて、夜は子どもを先に寝かせて、きちんと片付けしてから寝なければならない。
みたいな。
「しなければ」が多くて、できないと「自分はダメな母親だ」みたいなダメ出しが多かった。
いまは、少し余裕を持ってみられるようになって、
自分に対しても「これをやったわたし、偉い」「仕事に行ったわたし偉い」、「姑と同居してるだけで偉い」
最近ではもう「生きてるだけで偉い」くらいの気持ちになってます。
そうすると、許せることが増えてくる。ゆとりが持てて、人にも優しくなれる。
これをやっと実践できるようになってきたところに、ものすごーーーーく減点法な人の発言を聞いてしまうと、ちょっとイラッとする。
あれ? 許せるんじゃなかったの?っていうツッコミが聞こえてきそうですが
一度や二度ならまだしも、毎日聞かされるとウンザリします。
子どもたちも小さい頃、こんな気持ちだったのかな? ごめんね、むすこにむすめ。母は生まれ変わったので、君たちが家に帰ってきてくれるだけで嬉しいよ。
ちなみに、義母さんにも、「元気に文句言ってるだけでいいですよー。」と思っておくことにする。
ついでに洗濯物取り込んでくれてありがとうございます。と思っておくことにします。
こどものうちに、加点法を教えておいた方がいいと思う。
学校では、テストがあるから、どうしても減点に注意がいきがち。
通知表とかも、なんとなくできていないところを見てしまう。
でも、そういう時ほど成長したところ、挑戦したところに目を向けたい。
自分ができるようになったことやがんばったこと、そしてなにより、学校生活を送ったことを褒めてあげたい。
本人が望むなら成績を上げるよう手伝ってあげるけれど、成績を上げようと努力したことに、まずは加点してあげたい。
それから、学校以外のことでも。
ついでに電車が止まってて、駅で足止めを食っていた。その間にブログを書いてるわたし、偉い。
朝、家を出る前にテンプレを作っておいたわあし、偉い。
しかも、いつもは持たないモバイルバッテリーを、なぜか持ってきたわたし。グッジョブ!いい勘してる!
とまずは加点しておこう。
子どもたちにも、これができるようになってもらおうと思う。