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洗濯物を干す。
引っ越してきてすぐの頃、
洗濯物を干している部屋の中が外から見えるのが恥ずかしい、とかなりきつくお叱りを受けた。
今まで住んでいたところは、道路から奥まっていたし、となり近所の窓からも、うちの中が見えづらい位置にあったから子供たちにカーテンを引くことを強く伝えては来なかった。
それが、道路に面した家になったから、まぁ、当然だけどもカーテンを閉めなければならない。
きつく言われたのを面倒に思った子供たちは、一日中カーテンを閉めておく、という選択をしているようで、休日には朝からカーテンをきっちりと閉め、電気をつけて過ごしています。
日の光が当たらないと、部屋が散らかっている自覚が芽生えにくいらしいので、あまり良くないです。
しかも、一番日当たりの良いところには、洗濯物を干したがらない。
どうも、道路から丸見え、と思われるところが嫌なようですが、わたしには、余計目立つところに干しているようにしか思えない。
シニア世代の羞恥心は、近所の目が重要っぽい。
スーパーのビニール袋
義母さんだけかもしれないけど、余計なものを欲しがります。
特にスーパーの無料のビニール袋や、アイスやデザートのスプーン、割り箸、といった類い。
無料だとおもうせいなのか、とにかくたくさんもらっていこうとする。
スーパーに行くと、無料のビニール袋を大量に手に巻きつけて袋にしまったり、割り箸を必要数の倍くらいもらおうとしてくる。
生協さんが配達の際に使用する大きな保冷剤をもらおうとしたこともあった。
生協さんのもの、としか思えない保冷剤があったので「これ、返さないとダメですよ」と言ったら、「うん? かりたの」との返事。
「保冷剤は家にもたくさんあるので、返してください」と伝えたから、おそらく返したと思う。
その後は台所では見ていない。
他人が利益を得ている話を聞くと、ものすごく羨ましがって批判するのに、自分にはあまい。
不正と利益。
他の人より得したい。という意識が強いのか?
歳をとっていくと誰もがこうなるのだろうか?
それとも、バブルの頃、会社のお金を使って接待とかしてきた名残なんだろうか?
ビニール袋やスプーン、割り箸をたくさんもらおうとする姿は、不正をしてまでも利益を得ようとする姿勢のように見えて、ここ数日で見た映画やドラマにも通じるものを感じてしまう。
そんな大袈裟なことでもないんでしょうけど。
数日前に見たドラマは、悪い大人が仲良く不正に利益を得ているお話。それを嫌がった社員が反旗を翻し対抗していくんだけど、悪い大人は本当に悪くて。
とても子どもにおすすめできない。
救いは、池井戸潤原作なので勧善懲悪なところ。
紆余曲折あって、大団円。
そして、こちらも悪い大人がたくさん。
北大路さんは、ほんとうに組織のトップが似合いますね。半沢直樹でも頭取を演じておられました。
こちらの映画でも「御前さま」なる組織のトップを演じてます。
最初の10数分間は、胃が痛くなるようなパワハラシーン。途中で見るのをやめようか、とも思ったくらいでした。
結局最後までみましたけど。
最後の長いセリフ。
「不正は無くならない」という言葉が、強く印象に残ります。
長いものに巻かれすぎないように気をつけないと、足元掬われるなぁ、なんておもいつつ、
そもそも責任のある立場にはないわたしにはあんまり関係なかったね。と安堵したお話です。
世間に開示することで大きな大きな影響と損失が出てしまうとき、人は隠してどうにかしよう、と考えます、臆病なので。
でも、それができる覚悟が、組織のトップにはひつようなんでしょうね。
どちらの作品も、
不正をしてまでも利益を得ようとする人間の本質的な弱さと、立ち向かうことの難しさ、立ち向かっていこうとする人たちの葛藤が興味深いおはなしです。
自分がもし、その立場になったとき、平常心と理性を保てるかなぁ?いや、ぜったい長いものに巻かれている気がしますね。
あ、いちばん可能性が高いのは、蚊帳の外にいる場合だった。