はりねずみはころがる。

子育てや教養、その他日々の気づきを書いています。

たのまれごとは~

今朝のネットニュースで、

「女子高生が、男子にもっと家事力を」というのをみました。

個人差もありますが、年代によって「家事力」の差はありますよね。

 

うちの夫君は、家事力は高くありません。

しかも、単身赴任になるまえは、どちらかというと衰退の一途をたどっていました。

 

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      さんによるイラストACからのイラスト

 

五年前は、夕食の片づけは夫君の担当でした。

わたし自身は、

「家事は生きていくうえで必要なことだから、

家族全員がやって当たり前」

と考えていましたし、

夫君にもそれはつたえてきていました。

だから洗濯物はなるべく一緒に干すようにしてもらったし、

食器も洗ってもらっていました。

そうすることで、こどもたちは自然と

「家事はみんながやるもの」

というふうに育ってくれると考えていたからです。

 

 

しかし、ここに引っ越してきたときに、

わたしが専業主婦になったため、

夫君は「自分はやらなくてもいい」みたいな気持ちになってきたみたいです。

 

 

二年くらいは、「どうして洗い物くらいやってくれないの?」と攻める気持ちでいっぱいでした。

当然、本人にも伝えたこともあります。

しかし、夫君は、本人に自覚があったかどうかわかりませんが、

わたしが専業主婦であることに負い目を持っているのを見抜いていて、

「職場が変わって疲れてるんだ。慣れたら前みたいにやるから」

と言って、一向にやる気配はありませんでした

 

 

でも、「○○○○してくれない」と思ってしまっているうちは、

一緒にいても楽しくないですよね。

たぶん、わたし自身も家事が苦手だから「やりたくない」という気持ちがあったんです。

それが伝わって、夫君もやらなくて済むような言い訳を思いついていたんだと、今は思います。

このころのわたしは「他責」だったのですよね。

 

特に嫌だったのは、

洗濯ものを干すときに、

「おれは家事スキルがゼロだから教えてもらわないとわからない」という言い訳をすることです。

何年も同じことをいわれると、どうしてもイラつきます。

「家事スキルゼロだから」という言葉は、

「おれはやらなくていいことは覚える気がナイから」と言われているみたいで。

というか、書いてて腹が立ってきました ( 一一)  あかん。

だから、洗濯物を干すのはわたしがやる、と決めました。

休みの日の取り込みは、お願いすればやってくれます。

「それで良し」としました。

 

 

やってくれないことを嘆いても、楽しくないのはわかりきったことなので、

どうにか楽しくする方法✨を考えようと思いました。

が、いい手は思いつきませんでした

そこで、やってくれるのを待つのをやめました。

「わたしがやる」と決めたのです。

 

 

お願いされるまでうごかない

こういうこと、学生時代は多いような気がします。

先生に頼まれごとをされると、

「えーーーー。」と言ってしまいます。

親に言われても、とりあえず「えーーーー。」

頼まれごとで、まるで自分が損をするかのような反応。

息子も一時期そうでした。

 

 

でも、その反応が劇的に減った出来事がありました。

中学校にきた講師のおかげです。

生徒を対象にした講演会で、残念ながらわたしは聞いていません。

帰宅した息子が興奮して話してくれたのですが、

詳しい話は忘れてしまいました。

でも、

「頼まれごとは試されごと」と言っていたことが、強く印象に残っていました。

「頼まれたことを快く受けることは、相手に信頼される第一歩だ」ということだそうです。

 

わたしも、その話をきいて「すごくいい言葉だな」と思い、

息子が「えーーー」といった時には、この言葉を呪文のように言うようにしました。

 

幸いなことに、息子は先生からの信頼も厚く?

よく試されごとを持ち帰ってきました。

初めてやる作業は、それはそれは面倒で大変におもえたらしく、

「めんどくせぇ。」ということもありました。

そんな時、わたしが「頼まれごとは??」というと、

怒りつつも「試されごと(# ゚Д゚)」と言って頑張っていました。

 

 

いまでは喜んで「試されごと」を引き受けてくれるようになりました。

そのおかげで、先生たちにも一目置かれる存在になったと思います。

(親の欲目が入ってます。ご注意を)

洗濯物も自分から取りに来ます。

 

 

それから

わたしも、その言葉(頼まれごとは~)を繰り返すようになって、

夫君への恨み言が減りました。

家族から直接たのまれることはほとんどありませんが、

家事=たのまれごとである。と考えて、

自分は試されいる。

これを乗り切った先に信頼が生まれる。と思うようにしました。

 

 

おかげで、夫君を責めることが減りました。

お願いすることは増えたかもしれませんが。

そうすることで、夫君も職場の話を相談してくるようになり、

ずいぶんと会話をすることが増えました

わたしは、息子の部活について相談し、夫君はしごとでの教育について相談する。

環境はずいぶん違いますが、根本的には同じような悩みでした。

 

先日、単身赴任先から帰ってきて

家事は今でもあまり得意ではありませんが、

気持ちが変わったおかげで、前ほどいやなものではなくなりました

ちなみに、夫君は単身赴任先から帰ってくると、

前とちがって、ご飯を「おいしい」とすごくほめてくれるようになりました。

「ありがたや、ありがたや。」

たまには一人暮らしになって、

家事の必要性とか、料理してくれる人のありがたみを認識してくれると、助かりますよね♪

 こちらはほとんど変わりがないのに、

相手はずいぶんと飢えて帰ってきますから(´∀`*)ウフフ